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虫歯や根管治療の再発、再治療がなくなる!?歯科先端治療マイクロスコープについて

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虫歯や根管治療、口の中の病気のほとんどは、細菌感染によるものです。ですので、確実な治療を行うには、確実な細菌の除去が必要になってきます。ところが、従来の肉眼に頼る治療では、ほとんどを解剖学的知識や手指感覚で行うことがほとんどでした。(もちろん、それだけだはなく、虫歯菌に感染している部分を染め出すような薬剤を併用して、虫歯の除去を行っておられる良心的な先生も、数多くいらっしゃいます。)

ですが、どれだけ一生懸命に心を尽くして治療しても、相手は細菌。目で見えるものではありません。ましてや、口の中は、人間の体の中でも一番細菌が多く存在するとも言われる場所です。治療中や治療後も、常に細菌感染のリスクにさらされています。

虫歯や根管治療の再発、再治療がなくなる!?歯科先端治療マイクロスコープについて

再発、再治療を極力少なくする3つの条件

そこで、再発、再治療を極力少なくするには、

  • 確実な細菌の除去を行う。(極力無菌的な環境を作る)
  • 治療した歯が細菌にさらされる環境を避ける
  • 二次的な虫歯になりにくい修復物を選ぶ

といった、上記の三つをクリアする必要があります。

現在、より確実な治療を行う上で、マイクロスコープが注目されてきています。歯科で使用されるマイクロスコープも、脳外科や眼科の手術などで使用されるマイクロスコープと同じもので、アメリカでは、1998年より根管治療専門医にとっては、マイクロスコープは必須となっております。

それは、マイクロスコープを使用することにより、今まで盲目的に行わざるを得ないことが多かった歯科治療を、見える治療へとすることが可能となったため、治療の精度が向上することが要因です。これにより、今まで治療の方法がなく、抜歯となってしまわざるを得なかった難しい症例も、保存できる可能性が高くなります。もちろん、マイクロスコープを見たからなんでも治るというわけではなく、ラバーダムの使用(根管治療に関しては、こちらが一番大切になってきます)や、薬剤の正しい使用、必要な時間をしっかりとかけた治療、再感染の予防のための、治療後の口腔内の細菌コントロール(自宅でのセルフケア、必要に応じた専門家によるメンテナンス)が大切になってきますが、細菌感染の取り残しによる再発リスクは、大きく減少させることができます。

*根の治療に関しては、イニシャルトリートメント(一番最初の根の治療)がとても大切で、アメリカの根管治療と同じような治療方法を行うことで、90%は再発しないという論文データもあります。

しかしながら、治療にかけられる時間とコストが非常に限られている日本の従来の治療では、治癒率は20%ほどとするデータが出ているのも、事実です。また、再発を繰り返すほどに治療の成功率は減少していくとのデータも出ております。

最後に・・・

感染した虫歯部分を補う修復物については、細菌の付着が起こりにくい材質を選択することをお勧めいたします。それにより、修復物を入れたことにより、その周りが虫歯になるという可能性を減少させることができます。

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執筆者

奥羽大学歯学卒業後、東京、神奈川、大阪で院長、副院長を歴任。海外などでのインプラントトレーニングにも多数参加。日本ではまだ珍しい手術用顕微鏡を使いこなして診療を行える歯科医師の一人。

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