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舌の位置が重要!?口臭が出やすくなる原因と改善方法

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口臭の原因には様々な原因があります。胃など内臓からくる口臭、ニンニクなど食物由来の口臭、ブラッシング不足によるお口の中の清掃不良などが挙げられます。
今回は、お口の中が原因となっている口臭、とりわけ舌の機能による口臭について取り上げさせていただきます。

舌の位置が重要!?口臭が出やすくなる原因と改善方法

口臭が出やすい舌の位置

では舌をどこにおいていると口臭が出やすくなるのでしょうか? 舌は、上と下の歯列の中間に浮かせているのが正しい位置です。舌を浮かせず下の歯の間においている人は口臭が出やすいのです。
舌を浮かせない時間が長くなればなるほど口臭は出やすくなります。
それは何故でしょうか?

実は唾液(つば)の出る位置と種類に関係があります。唾液には二つの種類があるのをご存知でしょうか?
唾液を分泌させる唾液腺の中には細胞があります。それは、下記2つとなります。

  • 漿液腺房(しょうえきせん)
  • 粘液腺房

漿液腺はアミラーゼなどの消化酵素が多く含まれます。それらは胃の消化を助けるための働きをします。
お口の中で焼きイモが甘く感じられるのは、炭水化物のおイモが漿液腺から分泌される消化酵素によって糖に変化するからです。
主に耳の前あたりに分布していて、上のほっぺたのあたりから出てきます。
おいしいものを食べるとほっぺたの内側の穴から唾液が出ます。この穴のキャパシティを越えて一気に唾液が出ようとして耳の前の唾液腺がパンパンになります。
この痛みの感覚がいわゆる『ほっぺたが落ちる!』ということになります。

それではもうひとつの唾液はどのような働きがあるのでしょうか?
もうひとつの唾液の出口は、舌の裏側のひもの両脇にあります。この唾液の働きの一つは「おそうじ」なのです。
下から出る唾液は下の歯の内側の汚れをからめとって流していきます。
お口の中を常に清潔にしておく働きがあるのです

唾液腺の位置

唾液の種類と働き

唾液腺の種類】 | 【部位】 | 【主な働き
   漿液腺   | 耳下腺  |  消化酵素を多く含む
   粘液腺   | 舌下腺  |  緩衝作用、再石灰化、口腔内のお掃除
   混合腺   | 顎下腺  |  両方の性質

舌を浮かせている正常な舌の位置の方は、お掃除の唾液が常に流れてきれいにしてくれます。下を浮かせていない方は唾液が出ても歯の外側に流れてしまい、歯の内側は汚れや食べかすが残り、悪い菌が活発になります。結果的に口臭となってしまいます。

舌を浮かせていない方は、仕事や勉強に集中した後に話す時などにふっとお口のにおいが出てしまいます。
そしてその後、唾液のおそうじが行き届かない部分が歯周病になると強い口臭になってしまい、歯の命そのものが危うくなってしまいます。

進行する症状

舌の位置が原因の口臭は、年々症状が強くなってしまう傾向があります。それは、舌の性質との関係があります。内臓の一つである舌の筋肉は赤い色をしています。
筋肉には赤筋と白筋があります。
舌には喋る、食べるなどの瞬発力を必要とするので骨格筋のような筋肉に近いものです。
たくさん運動しなければ身体が太ってくるように舌も肥満になるのです。下の歯列に置きっぱなしの舌は年々大きくなってしまうのです。

舌を下に置く方の中には、昔に比べて喋りづらくなったと言われる方もいらっしゃいます。それは理論上ありえるのです。

改善方法

舌の置く位置の意識づけ
デスクワークやテレビを見てリラックスしている時など舌を下に置かず、舌をとがらせてspot positionに置きます。(図参照)

舌のスポット・ポジション

これにより、唾液の流れが良くなり、舌に筋力が増します。アメリカ、ヨーロッパでの舌筋力強化の最初のステップです。舌のトレーニング法をMFT(MyoFunctional Therapy)といいます。
必要な方には、矯正歯科のセラピストなどから本格的な治療が受けられます。
日常生活の中で舌を浮かせる努力をしたり、飲み物を飲むときはストローを使用したりして舌筋の強化を行ってみて下さい。気が付くと口臭が減ってきているかもしれません。

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執筆者

横谷 浩爾院長
横谷 浩爾院長
青山外苑矯正歯科

日本矯正歯科学会認定医、歯学博士、日本歯科医師会会員、東京都歯科医師会会員、WFO(世界矯正歯科医連盟)フェロー、日本顎関節学会会員、東京矯正歯科学会会員、日本口蓋裂学会会員、その他多くの一般病院の矯正治療の責任者を務め、多忙を極める人気の矯正歯科医。

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