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今年の夏は史上初の猛暑!!医師が語る 暑さ疲労の重症化予防法

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今年の夏は史上初の猛暑!!医師が語る 暑さ疲労の重症化予防法

柳澤厚生 医師・医学博士
元杏林大学教授
スピックサロンメディカルクリニック総院長
日本におけるビタミンC点滴による癌治療、総合医療研究の第一人者

医師が回答する熱中症と栄養の関係

長年救急医療に携わり、近年点滴による高濃度ビタミンCによる栄養療法で抗がん剤の副作用やパーキンソン病などの患者さんと向き合う柳澤厚生医師に熱中症と栄養療法についてお話を伺いました。
「熱中症は大量の汗とともにナトリウムやカリウム、マグネシウムなどのミネラルやビタミンが体内から出てしまうことでおこる不調です。筋肉の痙攣、疲労感や歩けないほどのだるさを強く感じたりします。
重症化すると心拍が上昇し、時には死に至ることもあるので早めの対処が肝心です。時に今年の夏は世界的に猛暑になると言われています。普段からの予防法として水分を多くとる、過剰にアルコールを摂取しない、糖分を過剰に摂取しない。そして普段からビタミンとミネラルに着目してみること」と語っています。

平成28年都道府県熱中症による救急搬送人員数前年同時期との比較

出典:総務省消防庁

平成28年都道府県熱中症による救急搬送人員数前年同時期との比較

暑さで不調、疲れやすいと感じたらビタミンB不足を疑ってみる

「今年は湿度が高い日が続き、自律神経が乱れがちです。加えて今年の夏は暑いので、アルコールを摂取する機会が増えると思われますが、過剰なアルコール摂取のために、神経の働きを正常に保つ働きのあるビタミンB群を消費してしまいます。」

その結果エネルギー不足が起こり強い疲労感や抑うつ感を引き起こしやすくなります。最近は麺類やカレーなどワンプレートで食事を簡単に済ませてしまうというのも良くありません。パン、ごはん、パスタなどの主食は含まれる栄養素の多くが炭水化物=糖質です。糖質を過剰に摂取すると、その代謝のために大量のビタミンB群が消費されてしまいますので、ストレスでビタミンB群を消費しているところへ、さらに消費→欠乏という悪循環に陥ります。

心身の不調や疲労感を訴える方の多くは適切な栄養指導と疲労回復に効果的なビタミンB1 、B2、B3、B5、B6、B12など6種類のB群とその他ビタミン、ミネラルをバランスよく配合した点滴治療を補助的に行うなどの方法が考えられます。長引く疲労感や暑さによる心身の不調はぜひ栄養失調を疑ってほしい」と語っています。

暑さ疲労の重症化予防のために医療機関に受診する人が増加

「海外のビジネスマンはランチタイムに点滴などの栄養療法を受けている方も多くおられます。暑くて不調だなと感じたら、近くのクリニックにぜひ相談に行ってください。
ビタミンB欠乏の方は、Bが便とともに排泄されてしまい、腸で吸収できない体質になってしまうことがあります。

食生活を見直してそれでも改善が見られないときは、医師に相談のうえ点滴やサプリメントを補助的に併用することも考えられます。全ての方に適応できる治療ではありませんが、ビタミン等を配合した点滴は血液中に直接栄養を入れるものであるため、サプリメントや内服薬よりも身体機能等の改善が期待できる場合があります。

特に夏に、お腹が弱く冷房などで下痢をしやすい方、ビールなどの水分を多く摂ると下痢をしやすい方にも一定の改善がみられる場合があります。

暑さによる疲労感を放置せずに、ランチタイムや仕事帰りに気軽に医療機関に相談してほしい」と点滴療法研究会を主宰する柳澤医師は語っています。

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点滴療法研究会 

執筆者

点滴療法研究会
点滴療法研究会
https://www.iv-therapy.org/

点滴療法研究会マスターズクラブ(会長:柳澤厚生)は最新のエビデンスに基づいた点滴療法を提供する医師・歯科医師・獣医師を会員とするグループです。点滴療法研究会では、会員が最先端の点滴療法を安全かつ効果的に提供できるよう、最新の関連医学情報を発信し、会員間での情報共有を行っています。

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